伊吹山もりびとの会
４月の自然観察会レポート
令和４年（２０２２）４月１６日（土）開催

３合目での観察風景

参加者　　１７名（会員１１名、非会員６名）
観察コース　　２合目　→　表登山道　→　３合目　→　３合目周辺で自然観察（昼食）　→　林道を観察しながら２合目へ下山

４月の伊吹山自然観察会で３合目を散策する計画は、一昨年から予定されましたが、過去２回はコロナと雨で中止でした。今年やっと実施することができました。心配されたお天気も回復傾向で春の伊吹山で気持ちの良い観察会となりました。

　参加者１７名は伊吹薬草の里文化センターに集合し、会員４台の車に分乗してあらかじめ通行許可をいただいた林道を２合目まで上がり観察会をスタート。２合目でネットで囲って保護されているヒロハノアマナを観察しましたが、残念ながらすべて花は終わっていました。今年大雪のためか花を咲かせた株は少なかったようです。この後、表登山道を３合目へとゆっくり観察しながら登りました。ゴヨウアケビや珍しいザリコミの樹の花がたくさん咲いていました。

　メインの３合目で一番目についたのは、アマナでたくさんの花を咲かせていました。少しガレた斜面にはヒトリシズカがちょうど見ごろでした。フッキソウの大群生もありました。今回目的の花、イブキスミレとエイザンスミレ。イブキスミレは咲きだしたところの初々しい株がたくさん見られましたが、エイザンスミレはまだ蕾の株ばかりでした。今年は遅くまで雪があったせいで開花が遅れているようです。その他のスミレでは、アオイスミレ、コスミレが咲いていました。それ以外の花は、カタクリ、エンレイソウ、ヤマ（ササバ）エンゴサク、芽出しのヤブレガサ等々でした。

　たっぷりと観察を楽しんだ後、昼食をとって午後は林道で２合目まで下りました。日当たりが良い道脇の斜面にはコスミレが群生し、珍しいイチョウシダも観察できました。そしてサプライズで可愛いノウサギにも出会えました。